楽天カードや楽天ゴールドカードを利用している人の中には、楽天プレミアムカードが気になっている人もいるのではないでしょうか。というのも、楽天プレミアムカードは、楽天ゴールドカードの1つ上のランクのクレジットカードだからです。それなりに年会費がかかりますが、旅行関係の特典が充実しているため、出張や旅行に行くことが多い人にはメリットが多いカードです。ここでは、楽天プレミアムカードのメリットを解説するとともに、付帯保険などの特典やポイントについても解説します。
楽天プレミアムカードの基本情報
楽天プレミアムカード | 基本情報 |
年会費 | 11,000円(税込) |
利用可能額 | 最高300万円 |
ポイント還元率 | 1%(100円につき1ポイント) |
貯まるポイント | 楽天ポイント |
国際ブランド | Visa,Mastercard,JCB,American Express |
申込条件 | ・20歳以上・安定収入がある |
付帯機能 | 楽天Edy |
付帯カード | ・家族カード:年会費550円(税込)・ETCカード:年会費無料 |
付帯保険 | ・海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険・動産総合保険・カード盗難保険 |
楽天プレミアムカードは、楽天カードの中で楽天ブラックカードに次いで2番目にランクの高いクレジットカードです。
楽天カードには、楽天カード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカードの4種類があるため、4種類のうちの2番目になります。
中でも、旅行に関する付帯特典が充実しています。
楽天プレミアムカードの特典やポイント還元率などのメリット9点
①利用可能額が最高300万円
②楽天市場での買い物により最大5倍のポイントが貯まる
③3つの特典から選べる(楽天グループサービスの優待特典)
④投信積立クレジット決済で楽天証券の還元率アップ
⑤楽天トラベルで予約するとポイント還元率アップ
⑥プライオリティ・パスを無料で発行できる
⑦国内空港ラウンジを回数無制限で利用可能
⑧国内外旅行傷害保険や動産総合保険が付帯されている
⑨楽天カードトラベルデスクが無料で利用できる
①利用可能額が最高300万円
楽天プレミアムカードのメリットとして、利用可能額が最高300万円であることが挙げられます。
というのは、楽天カードより200万円、楽天ゴールドカードより100万円高くなっているからです。
楽天カード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードの利用可能額は、次のとおりです。
カードの種類 | 楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード |
利用可能額 | 最高100万円 | 最高200万円 | 最高300万円 |
ただし、利用可能額は申込み時の審査において決められるため、必ずしも300万円にはならないことに注意が必要です。
②楽天市場での買い物により最大5倍のポイントが貯まる
楽天市場で買い物することにより、最大5倍のポイントが貯まることも、楽天プレミアムカードのメリットです。
最大5倍の内訳は、次のとおりです。
・楽天市場での買い物によりポイント3倍(+3倍) ・楽天グループサービス(楽天市場特典分など)の優待特典(+1倍) ・【お誕生月特典】楽天市場 ・楽天ブックスのポイント還元率アップ(+1倍) |
それぞれについて、解説します。
楽天市場での買い物によりポイント3倍(+3倍)
楽天市場で買い物をすることにより、通常より楽天ポイントが3倍になります。
通常購入 | 楽天プレミアムカード |
楽天市場ご利用分 1ポイント | 楽天カード特典分 +1倍楽天カード通常分 +1倍楽天市場ご利用分 1ポイント |
通常購入した場合の獲得ポイントが1ポイントであるのに対し、楽天プレミアムカードで購入すると、3倍の3ポイントが貯まるということです。
楽天プレミアムカードで購入した際の「楽天カード特典分」のみ、期間限定ポイントになります。
つまり、「楽天市場ご利用分」「楽天カード通常分」は、通常ポイントになります。
期間限定ポイントとは、有効期限が設定されたポイントのことです。
この「楽天カード特典分」の期間限定ポイントには上限があり、獲得できるのは月間5,000ポイントまでとなっています。
カードの種類 | 獲得ポイントの上限 |
楽天プレミアムカード楽天ブラックカード | 月間5,000 |
その他のカード | 月間1,000 |
楽天グループサービス(楽天市場特典分など)の優待特典(+1倍)
楽天プレミアムカードには、「楽天市場特典分」が上乗せされるため、+1倍となります。
「楽天市場特典分」とは、毎週火・木曜日に楽天市場で買い物したときにもらえる楽天ポイントです。
月間10,000ポイントの上限が設けられています。
ただし、このポイントが付与されるのは、楽天プレミアムカード会員のうち、「楽天市場特典」を選択している方のみです。
「楽天市場特典」のほかに「楽天トラベル特典」「ブックス/TV特典」がありますが、詳細については後述します。
【お誕生月特典】楽天市場・楽天ブックスのポイント還元率アップ(+1倍)
お誕生月特典として、楽天市場・楽天ブックスを利用すれば、ポイント(100円につき1ポイント)が付与されるため、ポイント還元率がアップします。
お誕生月特典でもらえるポイントにも上限があり、次のとおりです。
カードの種類 | 獲得ポイントの上限 |
楽天プレミアムカード楽天ブラックカード | 月間10,000 |
その他のカード | 月間2,000 |
③3つの特典から選べる(楽天グループサービスの優待特典)
楽天プレミアムカード独自の特典として、3つの特典から選べるサービスがあります。
つまり、次の3つの特典からサービスを選べます。
・楽天市場特典・楽天トラベル特典・ブックス/TV特典 |
しかし、2025年1月25日以降に楽天プレミアムカードへ入会した場合、「楽天市場特典」しか登録できません。
つまり、現在は「楽天市場特典」しか登録できないということです。
「楽天トラベル特典」「ブックス/TV特典」を利用できるのは、2025年1月14日以前に登録した会員のみなので、注意が必要です。
④投信積立クレジット決済で楽天証券の還元率アップ
楽天プレミアムカードのメリットとして、投信積立クレジット決済で楽天証券の還元率がアップすることが挙げられます。
楽天プレミアムカードの還元率(1.0%)は、楽天カード(0.5%)の2倍、楽天ゴールドカード(0.75%)の約1.3倍です。
カードの種類 | 楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード |
ポイント還元率(代行手数料・年率0.4%(税込)未満の銘柄) | 0.5% | 0.75% | 1.0% |
ポイント還元率(代行手数料・年率0.4%(税込)以上の銘柄) | 1.0% | 1.0% | 1.0% |
⑤楽天トラベルで予約するとポイント還元率がアップ
楽天トラベルで予約すると、ポイント還元率がアップすることも、楽天プレミアムカードのメリットです。
楽天プレミアムカードのポイント還元率は3.5倍と、楽天カード(2.5倍)、楽天ゴールドカード(3倍)よりも高くなっているからです。
カードの種類 | 楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード |
ポイント還元率 | 2.5倍 | 3倍 | 3.5倍 |
3.5倍のポイントを獲得するには、予約前のエントリーと楽天プレミアムカードでの事前決済が必要になります。
⑥プライオリティ・パスを無料で発行できる
プライオリティ・パスを無料で発行できるのも、楽天プレミアムカードの大きなメリットの1つです。
プライオリティ・パスとは、世界各国の1,400ヶ所以上の空港ラウンジを利用できるデジタル会員証です。
楽天プレミアムカード会員は、発行日から1年間は5回まで無料でラウンジを利用でき、6回目以降は有料(US35ドル)となります。
同伴者がいる場合、1人あたり1回US35ドルがかかります。
他のクレジットカードにおいて、プライオリティ・パスが付帯されているのは、プラチナカードが多く、年会費も楽天プレミアムカードよりも高額になっています。
そのため、年会費11,000円の楽天プレミアムカードに付帯されているプライオリティ・パスは、大変お得です。
なお、プライオリティ・パスを発行するには、楽天e-NAVIから手続きをする必要があります。
⑦国内空港ラウンジを回数無制限で利用可能
国内空港ラウンジを回数無制限で利用可能なのも、楽天プレミアムカードのメリットです。
楽天ゴールドカードの場合、国内空港ラウンジを無料で利用できるのは年間2回のみだからです。
カードの種類 | 楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード |
利用回数(無料) | なし | 年間2回 | 回数制限なし |
国内空港ラウンジの詳細については、次の記事が参考になります。
関連記事:【リンク】楽天ゴールドカードのメリットは?付帯保険などの特典や還元率についても解説
⑧国内外旅行傷害保険や動産総合保険が付帯されている
国内外旅行傷害保険や動産総合保険が付帯されているのも、楽天プレミアム保険のメリットです。
楽天カード、楽天ゴールドカードには、国内旅行傷害保険・動産総合保険が付帯されていないのに対し、楽天プレミアムカードには、両方とも付帯されているからです。
国内旅行傷害保険の補償内容と金額は、次のとおりです。
国内旅行傷害保険の補償内容と金額
傷害死亡保険金 | 5,000万円 |
傷害後遺障害保険金 | 5,000万円 |
入院保険金 | 日額5,000円 |
手術保険金 | ①入院中に受けた手術入院保険金日額×10 ②上記①以外の手術入院保険金日額×5 |
通院保険金 | 日額3,000円 |
海外旅行傷害保険の補償内容と金額
楽天カード | 楽天ゴールドカード | 楽天プレミアムカード | ||
保険の種類 | 利用条件 | 利用条件 | 自動付帯 + 利用条件 | |
傷害死亡・後遺障害 | 2,000万円 | 2,000万円 | 4,000万円 + 1,000万円 | |
傷害治療費用 | 200万円 | 200万円 | 300万円 - | |
疾病治療費用 | 200万円 | 200万円 | 300万円 - | |
賠償責任(自己負担額なし) | 3,000万円 | 3,000万円 | 3,000万円 - | |
携行品損害 | - | 20万円(自己負担額3,000円) | 30万円 + 20万円(自己負担額3,000円) | |
救援者費用 | 200万円 | 200万円 | 200万円 - |
動産総合保険とは、楽天プレミアムカードで購入した商品が破損や盗難、火災などの損害を被った場合に、最高300万円まで補償する保険です。
ただし、購入した商品は「1個1万円以上」、購入日より90日以内に偶然な事故による損害に限ります。
⑨楽天カードトラベルデスクが無料で利用できる
楽天プレミアムカードのメリットとして、楽天カードトラベルデスクが無料で利用できることが挙げられます。
楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカード、楽天ブラックカード会員専用のトラベルデスクとなっているからです。
世界40拠点以上に現地デスクがあるため(2025年2月3日時点)、困ったときにサポートしてくれます。
楽天プレミアムカードのデメリット・注意点
楽天プレミアムカードのデメリット・注意点として、次の2点が挙げられます。
・公共料金や税金、保険料、携帯電話などのポイント還元率が下がる ・ホテルやレストランなどの優待特典がない |
公共料金や税金、保険料、携帯電話などのポイント還元率が下がる
楽天プレミアムカードのデメリット・注意点として、公共料金や税金、保険料、携帯電話などのポイント還元率が下がることが挙げられます。
楽天プレミアムカードのポイント還元率は1%ですが、公共料金や税金、保険料、携帯電話などのポイント還元率は、次のようになります。
ポイント還元率 | 主な対象 |
0.2% | 公共料金 ・電気料金・ガス料金・水道料金 税金・自動車税(軽自動車税を含む)・固定資産税・都市計画税・法人税・地方法人税・贈与税・源泉所得税・住民税 |
0.5% | ・保険料・携帯電話利用料金 |
ホテルやレストランなどの優待特典がない
ホテルやレストランなどの優待特典がないのも、楽天プレミアムカードのデメリットと言えます。
一般的にゴールドカードやプラチナカードなどのステータスの高いカードには、ホテルやレストランをお得に利用できる優待特典が豊富なことが多いからです。
楽天プレミアムカードは、プライオリティ・パスを発行できるなど旅行関係の特典が充実しているため、国内外の旅行によく行く人に向いています。
さらに、ホテルやレストランの優待特典にはそれほど興味がない人に向いています。
結論まとめ

この記事では、楽天プレミアムカードのメリットを解説するとともに、付帯保険などの特典やポイントについても解説しました。
楽天プレミアムカードは、ポイント還元率が最大5倍になること、プライオリティ・パスを無料で発行できるなど旅行関係の特典が充実しています。
その一方で、ホテルやレストランなどの優待特典がないなどのデメリットもあります。
しかし、楽天プレミアムカードは、デメリットを考慮しても多くのメリットがあるため、おすすめのクレジットカードです。
この記事が、楽天プレミアムカードの利用を検討する際の参考になれば幸いです。
楽天プレミアムカードに関するよくある質問
- 楽天プレミアムカードの年会費は?
-
年会費は、11,000円(税込)です。
- 楽天プレミアムカードのポイント還元率は?
-
ポイント還元率は1%で、100円につき1ポイントが付与されます。
- 楽天プレミアムカードでは、空港ラウンジをどのくらい使えますか?
-
世界各国の1,400ヶ所以上の空港ラウンジを利用できるプライオリティ・パスの発行が可能です。
発行日から年間5回まで無料で利用できますが、6回目以降は有料(US35ドル)です。
国内空港ラウンジは、回数無制限で利用できます。
- 楽天カード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードの違いは?
-
A.楽天カード、楽天ゴールドカード、楽天プレミアムカードの違いは、次のとおりです。
相違点 楽天カード 楽天ゴールドカード 楽天プレミアムカード 利用可能額 最高100万円 最高200万円 最高300万円 年会費 無料 2,200円(税込) 11,000円(税込) ETCカード年会費 550円(税込) 無料 無料 楽天証券・投信積立クレジット決済のポイント還元率 0.5% 0.75% 1.00% 国内空港ラウンジサービス なし 年間2回まで無料 回数無制限 楽天トラベル予約の事前決済ポイント還元率 2.5倍 3倍 3.5倍